洗いについて2

前回の続きです。

ドライクリーニング(石油系溶剤)の場合、洗濯物に含まれる水分などはベースタンクの底に溜まるという話を前回しました。

補足ですが、ドライクリーニングと言っても、溶剤は石油系溶剤、塩素系溶剤、代替フロンなどいろいろあります。それはまた別途説明しますが、ここでは石油系溶剤の場合に限ってお話することとします。

石油系溶剤ははっきり言って油です。灯油に近いと思って頂ければわかりやすいと思います。でも、灯油ではありませんので、くれぐれも灯油で洗おうなどと思わないで下さいね。

では、その水分はどうするのか。いろいろ方法はありますが、一番いいのは蒸留です。うちでは、蒸留器を使って蒸留しております。でも、蒸留しているところって結構少ないんですよね。

ナゼって?

それは、コストが掛かるからです。

蒸留すると、水分の他、フィルターで取り切れなかったソープ分、その他不純物も取り除けます。

白いものを出して、黒くなって返ってきたなんてことないですか?「逆汚染」っていうんですけど、溶剤がきれいじゃないもので洗うとそんなこともあります。

溶剤管理は重要ですね。うちは特に気を使っているところの一つです。