紙の誤着
こんにちわ。
ご無沙汰しております。
今日のテーマは「紙の誤着」です。この言い回しが正しいのか分かりませんが、内容としては、きものを畳む際に間に紙を入れますが、それがきものに付いてしまったというものです。
まずは実際に見て頂きましょう。
こんな感じです。
金箔の部分に紙がひっついています。
原因は、金箔を付けるバインダー(のり)が変質して紙がひっついてしまったという感じです。
おそらく、ウレタン系の樹脂バインダーをしようしていて、そのウレタン樹脂が加水分解して紙をひっつけてしまったんだと思います。
カバンやハンドバッグの内側がねちゃねちゃしてひっつくあれと同じです。
こうなると洗っても取れません。
根気強く手作業で取っていくわけですが、その際、金箔も取れてしまう事があります。
少し分かりにくいかもしれませんが、下側の花弁とかのオレンジ色っぽく見えているところが金が禿げているところです。
右側の画は剥げているところがより分かりやすいと思います。
それを直したのがコチラ。
今まで、しみ抜き画像はいろいろ載せた事があったと思いますが、金彩加工はなかったと思うので載せてみました。
最後に告知ですが、今年も「きもの文化検定」があります。
今年は、11月6日(日)になります。
申し込みは9月20日(火)迄なので、まだまだ間に合います。
岡山は、岡山大学理学部で行う予定ですので、多数の受験お待ちしております。
では、また。