小紋のしみ抜き
こんにちわ。お久しぶりです。
ブログを更新するにあたっていろいろ構成を考えたりするのですが、敢えて当初考えた構成と逆のパターンで行こうと思います。
しみ抜きの例です。今回は小紋を解いて反物の状態にしたもののしみ抜きです。
まずしみ抜き前の画です。
地色が違いますが、カメラの関係で実際は同じきものの違う場所です。
左側は胸の部分で汗のしみが古くなったもの、右側は掛け衿の端っこで食べこぼしのしみが古くなったものだと思われます。
いずれもタンパクを除去した後、黄変抜きという作業になります。
ほぼほぼ綺麗になりました。
んで、ここから余談になるのですが、先日、あるお宅にお邪魔しました。本人の名誉のために誰かは伏せますが。。。
そしてそこでお茶をよばれる事になり、その前に手を洗わせて下さいと言って手を洗いに行きました。
備え付けの手拭きがマイクロファイバーの手拭きでした。以前、うちで購入して頂いたものです。
その手拭きで手を拭こうと思って見たところ、(゚◇゚;)!!!
思わず手を引っ込めてしまった。
その現物がコチラ
なぜか上下さかさまになってますが、ご容赦下さい。
これを見た時の最初の感想。んんっ???、この手拭き、洗車にでも使ったんですか???
思わず、自分のポケットからハンカチを出して拭きました。そして、洗車に使ったのか尋ねました。
すると、「見た目よりきれいなんよ〜。ちゃんと洗ってるけど、取れんのんよぉ〜」という返事が返ってきました。
これをみると綺麗にしたいという気持ちがムラムラと湧き上がってきました。
そして、預かって帰りました。
黒いものの正体。写真では伝わりにくいですが、触るとその部分は固く、ちょっとサンドペーパーを触ったようにザラザラしています。
よく分からんけど、手を拭くことだけに使っていたらしいので、手垢の蓄積だろうと思い、ドライクリーニングしてみました。
でも、全然変わりません。そこで、今度は水洗いで漬け置き洗いをしてみました。
うっかり忘れて一晩漬ける羽目に。
若干黒ずみが薄くなったような気がしますが、でも、殆ど変っておりません。
この時点でニオイをかいでみると、少し雑巾臭がします。
そうか、この黒ずみの正体はカビだな。ということで、黒カビと言えば塩素系漂白剤しかありません。
「えーっ、塩素系漂白剤って、キッチン○イターとかのブニでしょ??
そんなん使ったら、真っ白になるぢゃん」
という声が聞こえてきそうですが、黒カビを落とすにはそれしかありません。
まぁ、最悪、白くなってもいいしーってことで、やってみました。
その結果がコチラ
これもおかしな向きで申し訳ありません。いろいろやってみたのですが上手くいきません。
この辺がイラッとするとこなのですが、仕方ないですね。
まぁ、綺麗になっているのはお分かり頂けると思います。
マイクロファイバーってポリエステル繊維なので、塩素系漂白剤にも耐えれる見たいですね。勉強になりました。
持ち主に返すとたいそう喜んでおりました。
皆さんもマイクロファイバーが汚くなったら塩素系漂白剤で漂白すると綺麗になりますよ。
但し、塩素は残留しやすいので、注意が必要です。少々濯いだ位ではダメですよ。
ちなみに、このマイクロファイバーはちゃんと塩素抜きやってます。
では、また。