インクのしみ抜き
こんにちわ。
毎日、蒸し暑い日が続きますね。梅雨の時期みたいです。
今日のテーマはインクのしみ抜きです。
以前、筆ペンのしみ抜き例を紹介したことがありますが、似ている部分もあります。
付いた衣類の素材や付いたインクの種類によって難易度が大きく変わってきます。かなり辛抱強くしみ抜きしても完全には取れないことも間々あります。
しみ抜き前がこちら、
右側は拡大図です。
薄手のセーターにチョンとついています。
それからもうひとつ。白衣についたインクのしみ抜きです。途中経過も含めて。
まず、しみ抜き前がこちら、
肩と袖の部分にインクがついているのが分かると思います。よく見ると黒いインクの周りに赤っぽい色や黄色っぽい色も見えると思います。一口に黒インクといってもこのように色々な色を混ぜて黒にしてある物もあります。カーボン(いわゆる煤(すす))のみで黒くしているものもあります。
カーボンを丹念に取り除く作業が一番大変なのですが、取り除いた後がこちら。
肩の部分ですが、うっすらと赤い色が残っているのが確認できると思います。袖の部分はこの時点では敢えてしみ抜きしてません。
その後、赤い色をしみ抜きしてこの部分は完成です。それがこちら、
少しピンボケしてますが、きれいになっているのが確認できると思います。
インクのしみ抜きはカーボンを取ってやる部分が一番難しく、生地によっては繊維の中まで細かく入り込んでしまったら取りきれない場合も出て来ます。
きもののお手入れ、靴、カバンのお手入れは是非、当店で。
シミは抜いても手は抜きません。
最後までお読み下さりありがとうございます。
では、また。