たまには靴を・・・

こんにちわ。

当方、ご存知だとは思いますが悉皆業を営んでおります。悉皆業というのは、読んで字のごとく、「悉(ことごと)く皆(みな)する」ということです。詳細はこちら

いつもしみ抜きだとか、しみ抜きだとか、しみ抜きだとかを紹介しておりますが、皮革製品のメンテナンスを行っております。

皮革製品と敢えて書かせて頂いたのは、革なら一応なんでもだからです。靴・バッグに限らず、革製の椅子なんかもさせて頂いた事があります。

それで、本日のお題。たまには靴を・・・紹介したいと思います。

本日ご紹介するのはこちら、
スウェードの靴です。
スウェードというのは、いわゆる裏側いや、裏革の事ですね。
革には表と裏があり、表は銀面と呼ばれています。スウェードとよく似たものに「ヌバック」というものがありますが、あれは裏革ではなく、表革(銀面)にスレを出して毛羽立たせたものの事をいいます。

繊維製品でいうと、テンセル(リヨセル)と同じようなものですね。余計わかりにくくなったか?

前置きが長くなりましたが、まずはお手入れ前の画です。
 
左が全体で右側が先端部分の拡大です。

で、お手入れ後がこちら、
 

先端部分にやや黒いところが残るもののかなり綺麗になっているのがお分かり頂けると思います。

スウェードはその革の構造上、細かい汚れが入ると取れにくいのですがかなり綺麗になりました。

革靴を洗うという発想はなかなかないかもしれませんが、是非とも洗って頂きたいと思います(でもご家庭で洗うのはおすすめできません)。というのも、そもそも何が違うかということですが、弊社でも水洗いします。でも、普通の水道水ではなく「オゾン水」という水を使います。最近、洗浄便座(わかりやすく言うとウォシュレット)でも消臭機能がついているものがありますが、あれは大抵オゾンを使用して消臭しています。そして、オゾンには殺菌効果もあります。
革靴をジャブジャブ洗いますが、ものすごく短時間で洗います。やはり、水に長時間浸かることは靴にとってはいいことではありません。でも、短時間で洗うには限界がある。そこで、オゾン水を使用します。

是非とも靴を洗いましょう!! Let's Joy!!!

では、また。