名古屋帯の色取り

こんにちわ。

先日、染色補正1級技能士の合格証書が届きました。ちょっと京都までは取りに行けないので郵送してもらいましたが、それが届きました。その内HPにUPする予定ですが、とりあえずここで報告します。


個人情報の部分は隠させて頂いております

併せてバッジも届きました。2級の証書&バッジはどこ行ったか分かりませんが(探せば出て来ると思う)、1級は大事にしたいと思います。

ところで、今日のテーマは帯の色取りです。
まず、実物の画を見て頂きましょう。こちら、

太鼓の部分ですが、柄の上のところに着物の色と思われる色がついています。着物は一緒に出されてませんので分かりませんが、生地は絽で染めの帯なのできっと紬系統の着物で直接染料で染めた単衣の着物ではないかと思われます。あくまで推測ですが。。

アプローチとしては、色なので漂白剤を使用して取る。という方法がありますが、漂白剤を使用すると生地の色まで取れてしまいます。そうすると今度は色掛けをしないといけなくなり、とても大変です。出来れば、地色を損なわずについている色だけを取るというのが良いと思います。

後者のアプローチで取った結果がこちら、

よく見ると、若干薄く残っている部分があるのですが、まぁ、これなら許せるかなという位にはなっていると思います。

先日、お得意さんから電話があり、12月の初めに結婚式があり、留袖を着ようと思ったらカビが生えてたので、急いで取ってほしいが間に合うかという電話がありました。カビ取りだけなら間に合うだろうと言う事で、お話させて頂いたのですが、その後、別のお得意さんからも同様に留袖のカビが生えてるので取ってほしいとの事。一瞬、同じお客さんなのでは?と思いましたが、よく聞いてみると着用日が少しずれてました。

喪服程ではないですが、留袖もカビが生えやすく、特に胡粉を使用した柄の部分や比翼と八掛けの間に生えたりしているものが多いです。喪服と違い留袖は、予定を立てて着用される物なので、早めのお手入れをお勧めします。

きもののお手入れは是非当店で。

では、また。