ゴムによる箔の変色

こんにちわ。

今日ご紹介するのは、ゴムによる箔の変色です。

実物を見て頂きましょう。こちら、

見てのとおり帯です。表面は金箔、裏面は銀箔の帯です。裏面の部分に手先とたれ先にそれぞれ黒く変色した輪が見えると思います。
畳んでしまう時に何らかの理由で輪ゴムが挟まってそのまましまっていたのだと思います。打ち合ったように変色しているのがわかると思います。

拡大した画はこちら、

変色の原因は何かというと輪ゴムです。
輪ゴムのゴムが引っ付いています。しみ抜きしたあとはこちら、

やはり輪ゴムが接触していた部分は銀箔が黒く変色しています。
ゴムに含まれる硫黄分で変色してしまったのだと思います。

輪ゴムなんてどこにでもあるもので、ありがちな事故ですが、こうなってしまうと多少マシにはなるかもしれませんが、元に戻すことは不可能です。気をつけて下さい。その他、ゴム意外にも革にも硫黄分が含まれているので、革製品と帯等を一緒にしまうのはダメです。

では、また。