研修旅行2012 1日目

こんにちわ。

先日、岡山県呉服専門店会の研修旅行で伊勢方面に研修旅行に行ってきました。
伊賀組紐・伊勢型紙・松阪木綿の工場を見学して、伊勢神宮を参拝して帰ってくるコースです。

朝7時に岡山駅をバスで出発し、高速を使い約3時間半、伊賀の組紐の里というところに着きました。

伊賀組紐の歴史は古く、奈良時代以前に遡ると言われ、武士の甲冑や刀の紐等に使用するために作られて来たそうです。

組紐を組む台も、「丸台」「角台」「綾竹台(あやたけだい)」「高台」と4種類の台があります。それぞれこんな感じです。

あと最近は機械化も進んでいて、「製紐機(せいちゅうき)」という組台の原理を機械化したもので生産もされています。

一見、刺繍のように見える組紐もありました。

次に、「伊勢型紙資料館」を見学に行きました。
伊勢型紙も結城紬と同じように、個人に重要無形文化財保持者(いわゆる人間国宝)を与えるのではなく、伊勢型紙技術保存会という団体に与えられているそうです。

技法には、「突彫り」「錐彫り」「道具彫り」「縞彫り」の4種類があり、さらに主に縞彫りに関連して「糸入れ」という技法があります。
詳しくはこちら。是非一度足を運んでみられては如何ですか?

それから、松阪木綿の見学に行きました。
松阪木綿と言えば、藍染と縞柄が有名です。
奢侈禁止の江戸っ子に松阪の縞は「粋」に感じられたようで、江戸で大流行したそうです。本居宣長も松阪の出身で、今回行った松阪木綿センターの近くに屋敷がありました。

歌舞伎の役者さんが縞のきものを着ることを「マツザカを着る」というそうですが、その由来は松阪木綿にあるそうです。

また、松阪の縞の由来は、安南国(今のベトナム)の「柳条布」でありそれが朱印船貿易で日本に入って来たのですが、それを舶来(嶋渡り)ということで「シマ」というようになったとの事です。よって、松阪では「縞」の事を「嶋」と表記するそうです。

松阪木綿の工場の見学もさせて頂きました。
藍甕のようす

織り機のようす

今や、貴重品となった力織機です。昨年見学した阿波しじら織りの工場でも一部使われていました。
動いているとものすごい音なのですが、この日は休みで動いてませんでした。

以上で、一日目は終わりです。

では、また。