付け下げ 袖の黄変抜き

こんにちわ。

今日もしみ抜き例です。

付け下げの袖のシミを抜いてほしいとのご依頼でした。
シミの画がこちら、

見事に黄変しています。っていうか、黄変というより褐変といっても良いと思います。
この位の濃さのシミになると生地が弱っていて注意しないとしみ抜き時に穴があいてしまう事もあります。
また、シミの色が濃いほど抜けにくくなります。

で、しみ抜き後がこちら、

なんとかほぼ分からない位になりました。

着用後は必ずお手入れに出しましょう。思わぬシミを見逃していたりすることがありますので、プロにお任せを!


ところで、ここからは雑談(どうでもいい話)です。でも、どうでもいいと言いつつも、是非とも聞いて欲しくて敢えて言います。
井原市は今年市制60周年なのですが、その記念に市のキャラクター(いわゆる、ゆるキャラ)を作りました。
それが、こちら

その名も「でんちゅうくん」!

市のキャラなので、約1ヵ月前の夏まつりにも登場しておりました。それを見るなり、うちの娘が、「あっ、でんちゅうくんだー!」と曰っていました。
ワタクシ、初めてこのでんちゅうくんを見た時(確か市広報だったと思う)、すごく違和感を覚えました。

何故かというと、だって、このキャラクターはでんちゅうくんではないものっ!

どう見ても鏡獅子を模したキャラクターでしょ?
郷土の偉人、平櫛田中作 鏡獅子を模したキャラクターだから「でんちゅうくん」と言いたいのは分かります。

ちなみに平櫛田中作 鏡獅子はこちら、
http://www.city.ibara.okayama.jp/denchu_museum/denchu_works/works/denchu_works_sculpture01.html

でもね、おかしな点が二つ。
その1、あれは「鏡獅子」であって「でんちゅうくん」ではない。
その2、郷土の偉人、平櫛田中翁を仮にも君付けで呼ぶのはおかしい。

1については、子供が間違って覚える可能性大です。その証拠に、井原のタクシー会社の所有するバスに鏡獅子の顔が書いてあるものがありますが、そのバスを見た時、うちの子は「あっ、でんちゅうくんだ」といっておりました。多分、井原市民会館の隣りの田中公園に行った時、中央にある鏡獅子の像を見ても「でんちゅうくん」という可能性があります。その像自体は色が塗ってなく、こげ茶一色の為その可能性は低いですが。
でも、ある日ある時、本物の鏡獅子を見て、「でんちゅうくん」と言った時に、「いやあれはでんちゅうくんではなく、鏡獅子なんだよ」と、犬を「ワンワン」と教えられたのに、「いやあれは犬なんだよ」と訂正されるような日が来るのです。でも、問題なのは、犬をワンワンと言うのはせいぜい物心つく前だと思うのですが、「でんちゅうくん」は小学校や幼稚園に出没し、物心ついた園児や児童に間違った知識を刷り込む可能性があるのです。

そして、2についてですが、やはり郷土の偉人、平櫛田中翁を君付けして呼んでいるようで抵抗ありです。親しみを込めて呼ぶにしても「でんちゅうさん」まででしょう。でんちゅうさんの凄さは、こちらをご覧ください。
http://www.city.ibara.okayama.jp/denchu_museum/about_denchu/denchu_story_index.html
http://www.city.ibara.okayama.jp/denchu_museum/about_denchu/denchu_side_story.html
凄いでしょ!特にこぼれ話なんかは、感動モノです。

こんな凄い方を君付けはおかしいし、こどもの教育上宜しくないと思います。しかも、「井原市のキャラクター“でんちゅうくん”」という言葉だけ見ると、電信柱のキャラクターみたいでしょ?!

批判ばかりしていても仕方ないので、ワタクシなりの解決策を提案します。
「でんちゅうくん」改め、「かがみじっしー」

どうでしょう?

船橋市の非公認キャラクター「ふなっしー」とのコラボで知名度アップも間違いなし。そして、こちらは、市公認キャラクターという違いもあります。

井原市、そして、田中美術館の知名度をあげるならこちらの方が断然良いと思いますが。。。。

どうでもいい話の方が長くなりましたが、今日はこの辺で。では、また。

ご意見はコメント欄で受け付けます。